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2011年9月 8日 (木)

「グッド・バイ」太宰治 著

言わずと知れた、太宰の未完の遺作です。

「グッド・バイ 」太宰治 著(新潮文庫)

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読み終えて、まず
「ここで終わるなんて…」という絶望的な気持ちになりました。

どうなるんだろう?
最終的に田島は女達と別れられるのか?
キヌ子とはどうなるのか?
本当に女房を呼んで平和に暮らせるのか?

気になることが多すぎて、「それはないよ…」という気持ちでいっぱいになりました。


この作品は、
太宰の自叙伝的作品だ、という解釈を唱える方と
一流のストーリーメーカーである太宰ならではの「ユーモア小説」である、と唱える方と
未だにその解釈は様々です。

その背景にはやはり、太宰が愛人である山崎富栄と心中する、という最期を迎えたからなのでしょう。
実際、山崎富栄をモデルとしたと言われる人物が「グッド・バイ」に登場します。
「青木さん」という女性がその方です。

青木さんはいとも簡単に作中で田島に捨てられる。
それをもし山崎富栄が読み、狂気と化してしまったら…。

「小説が書けなくなった」という遺書を遺し、この世を去った太宰の遺作。
でも、物語はどんどんおもしろくなるであろうと予感させるところで終わってしまいました。

この作品を読んで、
改めて太宰作品をもう一度巡って、また読み返したい
そんな気持ちに駆られました。

ムズカシイ研究は近・現代文学の研究者の方々にお任せして
作品のおもしろさに溺れる。
没後60年以上経った今なお、「おもしろい」と感じさせてもらえる作品です。

本当に最後まで読みたかった。

「グッド・バイ 」太宰治 著(新潮文庫)


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